単身世帯と違いはある? 二人以上世帯のケース

50代単身世帯では、元本割れを引き起こす可能性がある一方で高収益が期待できる金融商品を持ちたくない「消極派」は約6割に上り、60代以上ではさらに増える傾向が見られた。同じ50代でも二人以上世帯では異なる特徴があるのだろうか。

■元本割れを起こす可能性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品の保有(50代二人以上世帯)

元本割れを起こす可能性があるが、収益性の高いと見込まれる金融商品の保有(50代二人以上世帯)
 
出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査2024年」(※実数1024)よりFinasee編集部作成
 

リスク性商品を持つことについて50代はどう考えているのか。次は二人以上世帯を見ていこう。最も回答率が高いのは「そうした商品を保有しようとは全く思わない」で49.8%と半数近く。逆に「そうした商品についても積極的に保有しようと思っている」は15.2%だった。単身世帯(消極派57.4%、積極派12.8%)に比べると、消極派は7.6ポイント少なく、逆に積極派は2.4ポイント多い。総じて単身世帯に比べてリスク性商品を持つことに前向きな世帯が多いようだ。

なお50代二人以上世帯の消極派は60代(49.8%)とまったく同じ水準、70代(57.2%)より7.4ポイント低い水準。年代が上がるにつれて消極派が増える傾向は単身世帯ほどではないが、二人以上世帯でもおおむね同様であるようだ。