住宅ローン返済以外のイベントも含めた、ミライの家計をプランニングすることが重要

ここまでの調査結果から、2024年の金利上昇以降、家計の住宅ローン利用に変化の兆しがみられました。その選択に絶対的な正解はなく、住宅購入や住宅ローンの返済以外の他のライフイベントも考慮したうえで、自身の家計にとっての正解を見つけていくことが求められます。

そのためには、まずは家族と話し合い、お互いの将来の目標や希望を共有することが大切です。さらには、外部からのアドバイスも上手に活用することも求められます。例えば、ファイナンシャルプランナーや住宅ローンの専門家に相談することで、より具体的なプランを立てるサポートを受けることも可能です。定期的に家計の見直しを行いながら、金利上昇に慌てないミライの家計をプランニングすることが重要です。

◆ここまでのコラムの内容に加えて、より多くのデータをまとめたミライ研のアンケート調査結果をミライレポートに掲載しています。

「住まいと資産形成に関する意識と実態調査」(2025年)より 金利上昇がもたらす住宅ローン利用の変化 ー転換局面にある家計の選択ー

(三井住友トラスト・資産のミライ研究所 矢野 礼菜)