冬のボーナス 支給見込みは拮抗
ボーナスは夏と冬の年2回支給という企業もあるだろう。少し気が早いが冬のボーナスの支給見込みはどのような傾向にあるのだろうか。今回参考にするのは株式会社フリーウェイジャパンによる中小企業/零細企業の代表取締役、従業員、個人事業主243人を対象にした調査だ。
同調査ではボーナスを支給する側である企業の代表者に「今年度の冬のボーナスに対して支給の見込みが立っているか」と質問している。
その結果、支給の見込みが「立っている」との回答割合は32.6%。一方で、「立っていない」も同率で32.6%だった。物価上昇やトランプ関税などで経済見通しに不透明感が漂う昨今、冬のボーナス支給について慎重な経営者も少なくないようだ。
出所:フリーウェイジャパン調べ
業績が厳しくても社員満足度を優先して賃上げも
ボーナス以外で気になるのは賃上げの実施状況だろう。同調査によれば、過去半年以内に賃上げを「実施した」と回答した代表者は44.2%に上った。
実施したという回答者に賃上げを実現できた理由として最も回答率が高いのは「物価上昇に伴う価格転嫁はできていないが、社員の満足度を優先したため」で47.4%。次いで「会社の業績が上がったため」(36.8%)と続く。業績が伴わない形で賃上げを実施する企業も少なくないようだ。