投資家は冷静に判断
年代別では、どの世代でも半分以上が「何もしない」と回答し、特に70代以上では8割を超えている。一方で70代以上では、「保有ファンドを売却した」との回答の割合も他の年代より高かった。
また、年代が下がるほど「保有ファンドを買い増した」割合が高くなった。「違うファンドを新規で購入した」のは40代~60代。年代で行動の違いが見られた。
自由記述からは、「保有ファンドの基準価額が下落し、取得単価を大幅に下げられるチャンスと考えたため(30代男性)」と取得単価を下げる目的で追加購入した人や、「相対的に割安になっている商品をお得に買って投資先の分散をはかる(40代女性)」と自身のポートフォリオの分散のために新規ファンドを購入した人もいた。
今回の調査の結果から、総じて投資信託を長期投資目的で保有している人が多く、マーケットが短期的に乱高下する中でも冷静に自分なりの考えで投資判断を行っていることが分かった。
【投資家の冷静な判断理由】
「何もしていない」理由として、以下の声が多く寄せられた。
• 「長期資産運用が目的」
• 「相場は変動するものだから」
• 「地道に積み立て投資を続けるのみ」
また、積極的に投資を行った投資家からは、
• 「基準価額下落を取得単価を下げるチャンスと捉えた」(30代男性)
• 「割安商品の購入で投資先分散を図る」(40代女性)
といった戦略的な投資判断も見られた。
なお、資産運用会社である同社のウェブサイトで行ったアンケートであるため、資産運用について詳しい人が多いと考えられ、一般的な調査の傾向と異なる場合がある。