企業型確定拠出年金の一人当たり資産額年代別ランキング

企業型DCの一人当たり資産額は以下のようになっています。

企業型確定拠出年金(企業型DC)資産額(年代別)

出所:「確定拠出年金統計資料(2024年3月末)」運営管理機関連絡協議会

企業型確定拠出年金(企業型DC)一人当たり資産額年代別ランキング
1位 60代 534万円
2位 50代 477万円
3位 40代 268万円
4位 30代 121万円
5位 20代 35万円

年代が上がるにつれて、資産額が大きくなる傾向が見て取れます。加入期間が長いほど掛金を積み立てる時間が確保できることが、一因と考えられるでしょう。運用の視点から見ても、長期運用による複利の効果が、資産額の増加に寄与していると言えそうです。

一方で、20代や30代は積立期間が短いことに加え、運用に関する経験を積んでいる途中であり、様子を見ながら運用している人も多いのかもしれません。今後の運用次第で、より効果的に資産を増やせる可能性もあるでしょう。

企業型DCの資産は50代が過半数を占める

年代別企業型確定拠出年金(企業型DC)資産額割合

出所:「確定拠出年金統計資料(2024年3月末)」運営管理機関連絡協議会

年代別企業型確定拠出年金(企業型DC)資産額割合ランキング
1位 50代 48.6%
2位 40代 27.5%
3位 60代 10.9%

企業型DCの資産額全体における、各年代が占める割合を見てみると、最多は50代(48.6%)。全体のほぼ半分を占めるという結果になりました。続く40代(27.5%)と60代(10.9%)を合わせると、40代~60代で約9割に達しています。

なお、企業型DCの受取開始年齢は、原則として60歳以降です。ただし加入期間が10年に満たない場合、段階的に引き上げられます。例えば、加入期間が「8年以上10年未満」の場合は61歳から、「6年以上8年未満」の場合は62歳からといった具合です。

また、企業ごとに受取開始年齢が異なる場合があります。ご自身の勤務先の企業型DCの規約を確認しておくことが重要です。

一人当たりの平均資産額が分かったところで、実際に「どのくらいの掛金を・何年くらい積み立てれば」この額に近づけるのか、気になる人もいるでしょう。そこで、企業型DCの平均掛金額を見てみます。