株式投資は証券口座が必要 「特定」と「一般」の違いを確認

三菱商事へ投資するなら証券会社で口座を開設しましょう。株式の売買は証券口座を通じて行います。

証券口座は大きく「特定口座」と「一般口座」に分かれます。特定口座は税金の計算を証券会社が代替する口座です。一般口座の場合、税金は自身で計算する必要があります。

さらに、特定口座は源泉徴収の有無を選択することができます。源泉徴収ありなら、課税関係は原則として取引の時点で終了するため、確定申告は原則として不要です。なお、あえて確定申告を行っても構いません。

【特定口座と一般口座の違い】

 

なお、NISA口座はこれらとは別に設けるものです。NISA口座の場合、損益はなかったものとして取り扱われます。

したがって、NISA口座は利益が非課税になる一方で、損失を他の利益と相殺(損益通算)することや、損失を翌年度以降へ持ち越して他の利益と相殺(繰越控除)することはできません。

三菱グループファンドや商社ETFでも投資できる

三菱商事は投資信託を通じた投資も可能です。

たとえば「ダイヤセレクト日本株オープン」は、三菱グループ企業の株式へ投資する銘柄です。三菱商事はその中核企業であり、上位に組み入れられています。同銘柄を購入すれば、資金の一部は三菱商事へ向かうほか、三菱グループ全体の成長を享受できます。

【ダイヤセレクト日本株オープンの組入上位5銘柄(2025年2月末時点)】

・三菱UFJフィナンシャル・グループ:9.5%
・三菱商事:9.2%
・東京海上ホールディングス:8.3%
・日本郵船:7.8%
・三菱電機:7.7%

出所:ダイヤセレクト日本株オープン 月次レポート

商社株へ一括投資したいなら「NEXT FUNDS 商社・卸売(TOPIX-17)上場投信」が選択肢です。東証で「卸売業」へ区分される企業へ投資する銘柄で、組み入れの上位には大手の総合商社が並びます。

商社のエネルギー事業に注目するなら「日本エネルギー関連株式オープン」も候補です。同銘柄はエネルギー情勢の変化を収益機会に持つと考えられる企業群へ投資します。風力発電や太陽光発電などに取り組む三菱商事のように、エネルギー関連の事業を展開する企業へまとめて投資できます。

「コモンズ30ファンド」は独立系運用会社のコモンズ投信の旗艦ファンドです。30年という長期目線で、30社へ厳選投資します。三菱商事には設定の初期から投資しており、組み入れは現在も上位です。

【三菱商事を組み入れる投資信託の例(2025年2月末時点)】

 
出所:各銘柄の月次レポート
 

業績の変動に注意 資源価格の影響強め

三菱商事はエネルギーや金属などの資源事業が収益の中心です。これらは市況の影響を比較的強く受けます。市況が上昇すれば収益にはプラスですが、反対に下落すれば採算が悪化します。

そして、エネルギーや金属といった商品市場は値動きが大きめです。このため、三菱商事も業績が大きく変動しやすいことには注意しましょう。