設立70周年、バイクと船外機が主力 表面実装機や半導体製造装置も
まずは概要を押さえましょう。
ヤマハ発動機は二輪車の大手メーカーです。楽器大手のヤマハから1955年に分離して設立されました。現在も両社は互いの大株主にあたります。二輪車はアジア向けの販売が中心で、グループの売り上げの9割超は海外に由来します。
二輪車以外の主力製品が船外機です。船舶に外付けで設置されるエンジンで、先進国ではレジャーなど、新興国では漁業や交通などに用いられます。ヤマハ発動機は業界の主要なプレーヤーで、世界シェアの3割を握ります(2023年)。
輸送用機器以外では、産業機械も製造します。プリント基盤に電子部品を装着するサーフェスマウンター(表面実装機)や、半導体製造装置を手掛けます。半導体製造装置は、ボンディング(配線)やモールディング(封止)といった後工程向けが中心です。
【ヤマハ発動機のセグメント情報(2024年12月期)】
※2025年以降の新セグメント区分に組み換えて表示