老齢基礎年金は40年掛けると満額になると言われています。一方、厚生年金に加入すると、老齢基礎年金と老齢厚生年金を2階建てで増やすことができるとされています。その計算ルールを知っておくと年金の増え方もイメージできるでしょう。

63歳の会社員と61歳の専業主婦、それぞれの年金事情

夫の浩明さん(仮名、63歳)は22歳で大学卒業後に就職して以来会社員を続けています。60歳で定年を迎えましたが、65歳になるまでは再雇用契約でフルタイム勤務することになり、また、65歳以降は希望すれば短時間勤務で70歳まで勤務できるようです。一方、妻の麻子さん(仮名、61歳)は高校卒業後に就職して25歳で結婚するまでは会社員でしたが、結婚後は専業主婦となり、浩明さんの扶養に入り続けていました。

浩明さんは働いていたため、それまではあまり年金に関心はありませんでした。しかし、63歳になるとさすがに「年金生活も近くなりつつある。40年以上会社に勤めて厚生年金に入っているから年金もそれなりにあるはずでは?」と思うようになりました。