年収を上げる手段 20代・30代は本業強化の人が多い
年収が低いなら、なにか上げる手段はないだろうか。調査では、年収を上げるために有効だと思う手段についても質問している。
結果は、「副業」と回答した人が最多で39.5%。最近は副業を解禁する企業が増えていることも後押しになっているかもしれない。また僅差で「投資や資産運用」が39.3%。「転職」が35.1%で続く。新NISAや株高もあってか、投資を収入の一手段として捉える人も一定数いるようだ。
年代別で見ると、20代は「転職」「資格やスキルの取得・勉強」、30代だと「転職」「勤務先で、昇給・昇進・昇格するための努力」が全体より5%以上高い。年収の伸びしろが大きいことも手伝ってか、本業で稼ぐことを意識している人が多い。なお調査によれば、20代・30代の約4分の1が実際に転職を検討したことがあるそうだ。
40代ではそうした傾向は低くなり、逆に「投資や資産運用」が全体より2.2%高い。貯蓄が進み、ある程度まとまった資金を活かして投資を検討する人もいるのかもしれない。
50代は全ての手段が全体より低め。キャリアアップが頭打ちになり、定年までの残り時間が少なくなるなかで、他の年代に比べるとそこまで年収アップに関心がないのだろうか。雇用延長など働く期間を延ばすほうに目が向いている可能性もありそうだ。
調査概要 調査名:自分の年収(個人年収)に対する意識調査 調査主体:Indeed Japan株式会社 調査対象:20代~50代の正社員1862人(事前調査)、うち「直近1年間で年収を上げたいと思ったことが1度でもある」かつ「本業以外に、副業などの収入はない」と回答した1000人(本調査) 調査期間:調査期間:2024年11月8日~2024年11月12日