上場来高値から低迷続く 配当利回りは3.9%台に向上
小松製作所(以下:コマツ)の株価が調整しています。2024年7月17日には上場来高値となる5131円まで買われました。しかし8月上旬に日本市場全体の急落で値を下げ、以降の回復が鈍い状況です。
コマツは今期(2025年3月期)に減益を予想しています。株価の回復が鈍いのは、業績への懸念があるかもしれません。なお、12月16日までの5年騰落率は56%です。中長期的には上昇してきた銘柄といえるでしょう。
【コマツの株価チャート(過去5年間)】
・株価:4242円(2024年12月16日終値)
株価が下落したことで、配当利回りは向上しました。今期は1株あたり167円の配当を計画します。足元の配当利回りは3.94%と、上場来高値で計算した値(3.25%)より約0.7ポイント上昇しました。
【コマツの予想配当利回り(2025年1月期)】
・予想配当金:167円
・予想配当利回り:3.94%
出所:小松製作所 ホームページ
配当金を受け取るなら新NISAを活用したいところです。本来はおよそ2割の税金が差し引かれますが、NISAを通じた投資なら非課税にできます。
新NISAでは成長投資枠で個別株式に投資できます。成長投資枠の年間投資枠は年240万円です。コマツは現在の株価水準なら500株まで購入できます。配当金が計画どおり支払われれば、総受取配当金は8万3500円となる計算です。
配当利回りは魅力的ですが、上述のとおり今期は減益予想です。コマツへの投資を検討する場合、気になるところです。同社の業績推移から探ってみましょう。また競合他社が軒並み下方修正する中、コマツが今期に上方修正できた理由についても迫ります。