iDeCoの平均拠出額は2万1209円
加入制限が少なく、メリットも多いiDeCoだが、実際に加入している人は多いのだろうか。今回参考にするのは家計診断・相談サービスを提供する株式会社400Fの調査。自社サービスのユーザー650人にiDeCoの加入状況を聞いている。
結果は「加入している」と回答した人が29.5%で、2024年7月の前回調査から6.2%上昇となった。
また毎月の掛金額は「1万円以上2万年未満」が37.0%と最多という結果に。「2万円以上3万円未満」が35.4%と続き、平均は2万1209円。またiDeCoとNISAを併用している人は90.6%にのぼった。
iDeCoは老後資金用、NISAは早期投資用… すみ分け派が多数
iDeCoで運用できる金融商品には投資信託のような価格変動リスクがあるもの以外にも、定期預金などリスクを取らず、実質的に掛金拠出による節税効果だけを享受することもできる商品もある。
実際にはどのような理由でiDeCoを活用している人が多いのだろうか。調査ではiDeCoに加入した理由も聞いている。
結果、「老後の資産を作るため」と回答した人が82.3%と最多となった。ほかにも「税制優遇を利用したいから」が59.4%、「低コストで運用できるから」が19.3%、などの理由で活用する人もいた。
iDeCoとNISAを併用する人はどのように使い分けているのだろうか。
調査によれば、「特に棲み分けを意識していない」と回答した人が35.6%と最多だった。一方で、「NISAは、まとまった資金をより早く投資するため」が33.9%、「NISAで、老後資金以外の目的でも使う資金を運用するため」が29.9%、「NISAで、iDeCoにはない商品を選択するため」が25.9%など、iDeCoとNISAで利用目的を分けている人が多数のようだ。