iDeCoで「自分年金」を作ろう

iDeCoとは、自分で任意に加入して老後資金を積み立てる制度の愛称。投資信託などさまざまな金融商品のなかから何で運用するのかを決めて、毎月掛金を出して購入、運用成果は60歳以降に受け取れるという仕組みだ。フリーランスや自営業など特定の人向けの制度に見えるかもしれないが、一部の例外を除けば、基本的に20歳以上65歳未満の国民年金加入者は加入できる。

iDeCoの特徴はなんといっても節税効果だ。資産運用による売却益や分配金・配当金には通常20%程度の税金がかかるが、iDeCoの場合、制度の範囲内ならば税金はかからない。

さらに掛金には上限があるものの、掛金の分だけ所得控除が受けられるため所得税や住民税などの税負担を減らすことも可能だ。人によって条件は異なるが、たとえば年収600万円の人が毎月2万3000円の掛金を出す場合、年間で約5万5000円の税負担が減るというシミュレーション結果もある。