スペシャルティコーヒーが日本に浸透したように…
「プライベートクレジット投資」が最近世界的に人気を集めており、プライベートクレジットという言葉自体は、この1〜2年で多少は日本でも理解が浸透してきたように思う。さらに踏み込んで、プライベートクレジットのスタイルの一つである「スペシャルティファイナンス」について説明したい。
「スペシャルティ」(Specialty)とは英語で、「専門」「得意分野」「特殊」のような意味を持つ(よく特別仕立てのコーヒーを”スペシャルティコーヒー”と言うのを聞いたことはないだろうか)。スペシャルティファイナンスとはつまり、「特殊で専門的なファイナンス」ということである。
ビジネスにおいても特殊で専門的な分野がある。そのようなビジネスは銀行から簡単に融資を受けることができない場合も多い。スペシャルティファイナンスは、そのような特殊な分野のビジネスに対して専門性を持ってファイナンスを提供するプライベートクレジットのカテゴリーのひとつである。特に、不動産、医療、技術、エネルギーなどの業種を対象とすることが多い。