野村證券の投信売れ筋ランキングの2024年10月のトップ2は前月と同様に「野村インデックスファンド・日経225(愛称:Funds-i日経225)」、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」だった。今年8月以降は、このトップ2の順位が3カ月連続している。第3位には前月4位だった「eMAXIS S&P500インデックス」が浮上し、前月3位だった「eMAXIS 日経225インデックス」が第4位に後退した。10月の大きな変化は前月はトップ10圏外だった「野村ブラックロック世界優良企業厳選ファンドBコース」が第7位にジャンプアップしたことだ。

 

◆「日本株」か「米国株」か?

売れ筋のトップ2を独走する「野村インデックスファンド・日経225(愛称:Funds-i日経225)」と「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」は、方やインデックスファンドで、もう一方はアクティブファンドという違いはあるものの、それぞれ「日本株」と「米国株」を代表する銘柄といえる。今年2月に「日経225」が史上最高値を更新してから、「日本株」か「米国株」か――という対立が続いているようにみえる。第3位と第4位の「eMAXIS 日経225インデックス」と「eMAXIS S&P500インデックス」は、ともに日米を代表するインデックスに連動する同じインデックスファンドのシリーズだけによりわかりやすい。今年年初から8月までは「eMAXIS S&P500インデックス」の方が常に上位にあった。それが9月に「eMAXIS 日経225インデックス」が上位に変わり、10月にふたたび「eMAXIS S&P500インデックス」が上位に変わった。