被害額は「3万円未満」が約半数 「100万円以上」という人も

不正利用で気になるのはやはり被害額。何百万円も請求が来たらと思うとぞっとしますが、実態はどうなのでしょうか。調査結果では、「1万円~3万円未満」と回答した人が25.3%と最多。次いで「1000円~1万円未満」が21.8%でした。この割合は年代別で見ても概ね変わらないようです。

被害額が意外と少ないという印象を持つ人もいるのでは。クレジットカードを使う金額や頻度が多い人だと利用明細で見落としてしまうかもしれません。あくまで利用者が気づいた範囲での被害額であって、実際はもっと多い可能性もあります。

グラフを見ると、10万円~50万円未満の不正利用被害に遭ったという人も11%います。さらに上を見ると被害額が「100万円以上」と回答した人も1%います。ゴールドやプラチナといった利用限度額の高いクレジットカードを使っている人も、不正利用被害にあっているのかもしれません。

 
出所:Cacco「クレカ不正利用における消費者実態調査」調べ

不正利用被害を放置すると補償してもらえないケースも

不正利用が発覚した場合、カード会社に早期に連絡すれば基本的に被害額を補償してもらえることが多いですが、発覚後60日を過ぎると困難な場合も。また券面に署名欄があるカードの場合、サインしていないと補償を受けられないこともあるため注意が必要です。実際、補償されなかった人はどれくらいいるのでしょうか。

結果では、「補償されなかった」と回答した人が13.3%と一定数存在。調査によれば、不正利用発覚から60日以上経過していたケースや、カード券面に署名がなかったケースが多かったそうです。

出所:Cacco「クレカ不正利用における消費者実態調査」調べ