両親の介護費用、子どもの学費で出費がかさみ…

地方の中小企業で営業職として勤務する会社員の中村さん(仮名)は60歳。1歳年上の妻と2人暮らしです。それぞれの両親を看取り終え、2人の子どもは独立。これからは夫婦2人の人生を謳歌しようと考えているところだそうです。

しかしながら、これまでの介護や子どもの学費等で出費はかさみ、現在の預貯金額は600万円のみ。「妻もパートとして働いて家計を支えてくれましたが、すべて生活費へ消えてしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と中村さん。

中村さんの会社では退職金制度も準備されていますが、退職金一時金として500万円ほど。定年退職を迎えた後、夫婦2人の生活を無事に送ることができるのか心配されています。

高校を卒業して新卒で働き始めた会社に継続して勤務しており、「年金は18歳から42年間、国民年金と厚生年金に加入しており、加えてiDeCoにも加入しています」と中村さん。「妻もiDeCoに加入したいと考えていたのですが、資金的に難しく加入できませんでした」と話します。

住まいは、お父様が所有していた戸建を相続したため、家賃負担なく生活できているとのこと。現在の預貯金額と退職金の合計額は預貯金600万円+退職金見込額500万円、つまり1100万円です。