積立期間7年3カ月で1000万円突破!

毎回のことではありますが、「対元本増加率」は、積立金額を変えてもすべて同じであることが分かります。「年4%」という利回りが同じであれば、投資元本が増える率も同じになるということです。年4%の複利運用と同様に増えていくとすると、積立期間に応じて以下のようにお金が増えていきます。

積立期間10年 … 約1.2倍
積立期間20年 … 約1.5倍
積立期間30年 … 2倍弱
積立期間40年 … 2.5倍弱

毎月10万円もの積立ができると、10年間で積立元本だけでも1200万円になります。20年間だと2400万円、30年間だと3600万円、40年間だと4800万円にもなります。

それを年4%の複利運用と同レベルの運用ができたとすると、10年間の元利合計が約1500万円、20年間の元利合計は約3700万円、30年間の元利合計は約7000万円、そして、40年間の元利合計は、なんと約1億2000万円にも達します。

毎月10万円の積立とは、NISAの「つみたて投資枠」の上限である年間120万円に達する積立額です。なかなか毎月10万円も積立投資に回すのは難しいかもしれませんが、それができると、年4%の運用なら7年3カ月で1000万円を突破し、12年10カ月で2000万円を突破します。

50代になって、子どもの教育費負担等がなくなれば、毎月10万円の積立投資も不可能ではないかもしれません。50代は老後に向けた資産形成のラストスパートの時期。10年前後でも積立投資ができるなら、1000万円、2000万円の積み増しも可能でしょう。

もちろん、理想は若いうちから可能な限り多くの金額を積立投資に回すことです。NISAの「つみたて投資枠」を目いっぱい使って、40年間積立投資ができれば、運用利回り4%の試算では元利合計で1億円を超えていきます。