じぶん年金戦略で1200万円の差が出る!
このじぶん年金戦略は、実際に効果があるのでしょうか。
1998年から2023年までの25年間のデータで、この期間に資金を取り崩した場合にどうなったのかというシミュレーションをしてみましょう。
3000万円の資金を毎月10万円ずつ、ただ取り崩した場合、25 年後には底をついてしまいます。65歳から取り崩していくと、90歳で底をつく計算です。
ところが、この3000万円を日本株式・日本債券・外国株式・外国債券の4資産に均等分散投資をし続けて、同じように取り崩しながら生活した場合、同じ25年後であっても1200万円程度の資産が残っているという結果になりました。
90歳になったときに貯金額がゼロになってしまうのと、1200万円も残っているのとでは、どちらが良いですか?
当然、1200万円残っていたほうが良いですよね。この差は、ものすごく大きいと思います。それまでの生活のレベルも変わってくるでしょう。
まず、精神的にかなり安定した状態で老後を送ることができるはずです。
このように、じぶん年金戦略を採ることで、資産寿命をグンと延ばすことができるようになるのです。
もちろん、この例では毎月10万円ずつ取り崩した場合ですから、さらに取り崩す金額を減らせば、資産寿命はもっと延びることになります。
50歳から65歳までの期間にコツコツと積立投資をして、それ以降は年に1回のリバランス以外はNISA口座にほったらかしておくだけで、資産が勝手に増えてくれるのです。
いかがでしょうか?
50歳以上であっても、じぶん年金戦略を採用すれば、まだまだ投資をしてみる価値は十分にあるということが、わかっていただけましたか?
●第1回は「50代は投資してはいけない」女性を失望させた有名投資系ユーチューバーの真意
50歳ですが、いまさらNISA始めてもいいですか?
鬼塚 祐一 著
出版社 フォレスト出版
定価 1,870円(税込)