【人的資本経営】最も優先度が高い施策は「女性の活躍推進」

人材を資本と捉えて、その価値を最大限に引きだすことで、企業価値向上につなげようという「人的資本経営」。2023年3月期決算から有価証券報告書で「人的資本・多様性に関する情報開示」が義務づけられるなど、近年、企業でもその重要性がますます高まっています。企業は具体的にどのような人事施策を重視しているのでしょうか。

同調査によれば、規模を問わず優先度が高かったのは「女性の活躍推進」。また大企業は既に女性従業員の割合がある程度高いこともあってか、従業員とのつながりを強めて意欲向上を促す「社員のエンゲージメントレベルの把握・改善」を挙げる声が最も多い結果となりました。

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出所:三菱UFJ信託銀行と MURC「第 5 回人事・退職給付一体サーベイ(人的投資編)~調査結果(詳細版)」

続いて超売り手市場が続く従業員の採用についてはどうでしょうか。同調査からは「新入社員の採用が難しくなっている」という割合が規模・業種を問わず最も高く、採用が難しいという点では中途採用でも事情は同様でした。

 

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出所:三菱UFJ信託銀行と MURC「第 5 回人事・退職給付一体サーベイ(人的投資編)~調査結果(詳細版)」

また新入社員の「3年で3割離職」問題もあってか、「若手社員の定着に課題がある」という声も大企業や非製造業を中心に多く、新入社員の定着・戦力化をサポートする取り組みが求められているようです。

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出所:三菱UFJ信託銀行と MURC「第 5 回人事・退職給付一体サーベイ(人的投資編)~調査結果(詳細版)」