「体験価値の向上」をスローガンに、直近決算は過去最高の増収増益

オリエンタルランドの2024年3月期の連結業績は売上高6184 億円(前年同期比 13億28.0%増)、経常利益1660億円(同 48.5%増)の増収増益となりました。前期と⽐較して、⼊園者数とゲスト1⼈当たりの売上⾼増などから全体売上⾼が増加、結果として過去最⾼の売上⾼、各利益となりました。

経営基盤を安定させるためのさまざまな取り組みを行っています。その一つがダイナミックプライシング。需要に応じて柔軟に価格を変動できる仕組みを導入、過去のデータに基づいて需要の高い時期に価格を上げたり、反対に少ない時期に価格を下げるなどし、全体として売上を最大化できる仕組みを取り入れています。

また、顧客とのコミュニケーション件数、意見・提案、賛辞(お褒めの言葉)などを数値化し、リピーター獲得にも注力しています。

財務面では、上述した顧客からの収入のほか、テーマパーク内のアトラクションに対するスポンサー契約からの収入も含めて、借入金に依存しない財務体質を形成しており、自己資本比率は70%を超えています。

オリエンタルランドグループでは、「体験価値の向上」をスローガンとし、多様化する顧客のニーズに応えながら、従業員に対しては、充実した福利厚生や育成制度を提供し、誰もが働きがいを感じられる環境づくりに取り組んでいます。好調の背景にはこうした取り組みも貢献しているといえそうです。