新NISAの「成長投資枠」でおすすめの投資信託は?
新NISAの「成長投資枠」ではETF(上場投資信託)の一括購入をおすすめしています。ETFは市場に上場している投資信託なので、個別株式のようにマーケットが下がったときに一括購入できる点が、つみたて投資枠で購入する投資信託との違いです。
また、大前提として、成長投資枠を使う必要はないと私は思っています。基本的には「つみたて投資枠」でマーケットの値動きに関係なく、機を狙わずに淡々と積立で購入し、長期的に資産を築くことで十分だと思っています。
ですが、50代以上ですでに預貯金が結構あるという人は、老後に向けてスピード感をもって貯金から投資へ移行してもよいでしょうし、今すぐ使わないお金がまとまってあるなら成長投資枠を活用するのも一つでしょう。その場合は、せっかくなら積立ではなく一括購入が良いと思いますし、一括購入に向いている商品がETFということになります。
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(ティッカー:VT)
1本で、世界的な大企業が多い米国や、今後の成長に期待できる先進国や新興国を含む世界47カ国の株式に広く投資できる商品です。
つみたて投資枠でおすすめした「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」と同様、1つの商品で世界中の企業の株式に一気に分散投資ができるため、リスクを抑えることも可能です。あまりリスクを取りたくない、商品を分散したくない、シンプルに分かりやすく運用したいという人におすすめです。
バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(ティッカー:VTI)
VTIは、CRSP US トータル・マーケット・インデックスという米国の株式指数に連動する投資成果を目指しています。この指数は約4000銘柄で構成されているので、この商品を1本買えば、この先も経済成長が期待できる米国の株式市場に丸ごと投資できるファンドといえます。
これまでのパフォーマンスを見ても、米国一国というリスクはありますが、リターンもしっかり出してくれる商品です。リスクを取ってリターンを得たいという人におすすめです。