投信はeMAXIS Slim“オルカン”に人気が集中している

では、海外のインデックスファンドで買われているのは何でしょうか。これもいくつかの報道ですでに知られている話ではありますが、現状、海外のインデックスファンドで最も資金を集めているのは、三菱UFJアセットマネジメントが設定・運用している「eMAXIS Slim」シリーズのファンドでしょう。

なかでも「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」は、今年に入って急激に残高を伸ばしてきています。

同ファンドの受益権口数の概算値を計算してみました。これは純資産総額を1口あたり基準価額で割ることで、簡単に掲載できますが、昨年1月12日時点における受益権口数は5014億2218万4630口で5000億口に乗せたところですが、そこから1年が経った1月4日には8738億6972万4417口に増加。同じ月の23日には1兆口を達成し、3月末には1兆2155億4508万8600口まで増加しています。

この口数の増加ぶりを見ても、新NISAがスタートした後、買い付けられた海外インデックスファンドのうちかなりの部分が、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」に集中したものと推察されます。