——続いて、2023年10月~12月のDCファンドの状況について教えてください。

ここではDCファンドの資金流出入動向について確認します。まずは図3のグラフをご確認ください。10月の資金流出入額は810億円の流入超、11月は370億円の流入超、12月は630億円の流入超となりました。おおむね資金が安定的に流入していますが、 11月は国内株式型を中心に相場の上昇局面におけるスイッチングや現金化による利益確定の動きがみられたことから、流入額は減少しました。

図3 ファンド分類別 月間流出入額推移(DC専用ファンド) 拡大図表示

出所:三菱アセット・ブレインズ

次に図4のグラフをご覧ください。直近6ヵ月の資金流出入額の累積は、外国株式型が1780億円、複合資産型が1030億円、国内株式型が630億円となっています。外国株式型への流入が特に強まりました。引き続き、若年層を中心とした加入者からの人気が高まっているようです。

図4 ファンド分類別 月間流出入額推移(DCファンド) 拡大図表示

※公社債投信等を除くDC用ファンド 出所:三菱アセット・ブレインズ

複合資産型も資金が流入しています。安定した運用を標榜する複合資産型は、市場動向に流入額が左右されにくい特徴があるため、着実に資金が流入しました。
一方、国内株式型は利益確定の動きによるスイッチングなどが響き、流入額は見劣りする結果となりました。