積み立て投資では値上がりしても値下がりしてもメリットが

投資に初めてトライする人は、投資信託を毎月一定額、自動で買いつけていく積み立て投資からスタートしてみましょう。

分散投資ではあっても対象が株式である以上、価格は日々上がったり下がったりします。経験の少ない人ほどこうした変動に一喜一憂し、それが失敗につながりやすいのですが、決まった額を買い続ける積み立て投資であれば価格の変動をメリットに変えられます。

たとえば、野菜の価格は豊作なら安くなり不作なら値上がりします。積み立て投資は、そのときの価格にかかわらず、毎月1万円など決まった額の野菜を買い続けることをイメージしてください。

安いときにはたくさん買えますが、高いときには少ししか買えません。そうなると自然に、「安いときに多めに買って、高いときには控えめに」という投資が続いていきます。

これを長く続けるほど、持っている資産はそこそこ安めに投資ができている状態になるのです。積み立て投資で買いつける対象は野菜と違って腐ることはなく、いつまでも持ち続けられます。

じわじわとでも値上がりしていけば、その価値は上昇していきます。投資対象の価格が上がっても下がってもメリットになる点も、積み立て投資の魅力です。

投資している対象が値上がりしたら、すでに買って保有している分の価値が上がるので、うれしいことです。逆に値下がりしたら、これから買いつける分を安く買えることになるので、これも喜んでいいのです。

市場が永遠に値下がりすることは考えにくく、いずれ上昇に転じます。安値の期間が長く深いほど、上昇に転じた時の利益は大きくなります。