今回は、一部の界隈で盛り上がっているアクティブファンドについて考えてみたいと思います。投資信託の運用方法を大きく分けると、インデックス(パッシブ運用)とアクティブ運用に分けられます。

ちなみに、インデックス(指数)とは、日本の株式市場を対象としている代表的な株価指数である日経平均や、世界の株式を対象とした株価指数であるMSCI ACWI Index(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)などのことで、市場(マーケット)の動向などを表す指標のことをいいます。株式市場だけではなく、債券や不動産(REIT)など、さまざまな投資対象に対して指数があります。

その指数に連動するように運用されているファンドをインデックスファンドと言います。

インデックスファンドが人気です

ここ10年で、インデックスファンドの手数料はどんどん安くなってきており、投資家のみなさんにとっては嬉しい環境が整ってきていると言えるでしょう。下記の表は2023年10月末の国内籍ファンドの残高(純資産総額)ランキングです。

出所:投資信託資料館

ちなみに、その10年前である2014年10月時点の同ランキングが以下です。10年前には、1本もインデックスファンドはランクインをしていませんでしたが、2023年10月には、4本もランクインしており、投資信託残高の上位を占めております。

出所:投資信託資料館

しかも、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に至っては、2018年07月に設定されている比較的新しいファンドです。ほぼネット取引でしか購入できない商品となっていますので、営業員によって販売されたファンドではなく、個人投資家達の力で積み上げられた人気ファンドと言えるでしょう。