外国株式型の資金流入額1位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(857.52億円)

 

10月の外国株式型の資金流入額1位は、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。同ファンドは、米国を代表する株価指数であるS&P500種株価指数(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。S&P500種株価指数は7月まで5カ月連続で上昇したものの、8月は1.77%下落し、9月は4.87%下落、10月も2.2%下落と、下落トレンドが続いている。同ファンドは円換算ベースのS&P500種株価指数を対象にしているので、円安・ドル高が続いたことにより基準価額は大きく下落していない。11月に入って米国株は戻り歩調にあるが、資金流入額の動向に変化があるのかどうかに注目している。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 2万2238円
信託報酬  0.09372%(年率・税込)
純資産残高 2兆6121.6億円

<騰落率>
1カ月 -3.1%
3カ月 -3.2%
6カ月 13.1%
1年      9.2%

※10月末時点

外国株式型の純資産残高1位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」(2兆6121.6億円)

 

外国株式型の純資産残高1位は「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」だった。基準価額は下落したものの、同ファンドには高水準の資金流入が続いている。ただ、2024年から始まる新NISAをにらみ、他社からS&P500種株価指数を対象にした低コストのインデックスファンドの設定が増えているが、同ファンドの資金動向に影響を与えるのかどうかに注目している。

■eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
基準価額 2万2238円
信託報酬  0.09372%(年率・税込)
純資産残高 2兆6121.6億円

<騰落率>
1カ月 -3.1%
3カ月 -3.2%
6カ月 13.1%
1年     9.2%

※10月末時点

外国株式型のリターン1位は「ブラックロック・ゴールドメタルA」(7.70%)

 

10月の外国株式型のリターン1位は、「ブラックロック・ゴールドメタルA」だった。同ファンドは、南アフリカやオーストラリア、カナダ、アメリカなどの金鉱企業の株式に投資するアクティブファンドである。金鉱企業とは、主に金の採掘や精錬を行う企業である。金鉱株は、世界の株式や債券と相関関係が低い傾向にあるため、資金の一部に組み入れることで分散効果が期待できる。10月は中東情勢の緊迫化などによる地政学リスクの高まりが意識されたことから、金価格は9月末比で上昇した。そして、金価格上昇に伴い、金鉱株も上昇となった。不安定な世界の経済状況、地政学リスクの高まり、米国の債務問題などにより、金に対する需要は強く、分散投資の対象として金の魅力は高いと考えている。

■ブラックロック・ゴールドメタルA
基準価額 4292円
信託報酬 2.233%(年率・税込)
純資産残高 88.63億円

<騰落率>
1カ月    7.70%
3カ月   -4.77%
6カ月 -16.25%
1年      11.22%

※10月末時点

執筆/山下耕太郎(フィナシー/Ma-Do 投資信託研究会)