国内株式型の資金流入額1位は「日経225ノーロードオープン」(約235億円)

 

10月の国内株式型の資金流入額1位は、「日経225ノーロードオープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。10月は-3.19%のマイナスリターンとなった。日米の長期金利上昇によるハイテク関連銘柄の下落や、中国の景気減速懸念が日経平均株価の重荷となったからだ。ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。11月以降も、日経平均株価が下げる場面では、同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。

■日経225ノーロードオープン
基準価額 2万2690円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 2631.24億円

<騰落率>
1カ月 -3.19%
3カ月 -6.40 %
6カ月   7.70%
1年     13.63%

※10月末時点

国内株式型の純資産残高1位は「ひふみプラス」(約5114億円)

 

10月の国内株式型の純資産残高1位は、「ひふみプラス」だった。同ファンドは「日本を根っこから元気にする」をコンセプトに、主に日本の成長企業に投資するアクティブファンドである。ひふみプラスを運用するレオス・キャピタルワークスは、4月25日に東証グロース市場に上場した。上場の調達資金はシステム投資や株式の調査・運用力の強化に使うとしているが、2024年1月から始まる新NISAではインデックスファンドへ資金が流れる可能性が高いので、今後はインデックスを上回る成績を残すことが重要だろう。

■ひふみプラス
基準価額 5万778円
信託報酬 1.0780%(年率・税込)
純資産残高 5114.87億円

<騰落率>
1カ月 -3.06%
3カ月 -3.27%
6カ月  8.10%
1年    12.13%

※10月末時点

国内株式型のリターン1位は「日本郵政株式/グループ株式ファンド」(10.21%)

 

国内株式型のリターン1位は、「日本郵政株式/グループ株式ファンド」だった。同ファンドは、日本郵政株式会社、株式会社ゆうちょ銀行、株式会社かんぽ生命保険の株式に投資するアクティブファンドで、10月末時点における組入比率は、以下の通り。

1.日本郵政             52.12%
2.ゆうちょ銀行      33.02%
3.かんぽ生命保険   12.53%

10月の日経平均株価は-3.14%、東証株価指数(TOPIX)は-3.0%の下落となった。米国の長期金利上昇で国内外の株式の割高感が意識されたことや、中東情勢の緊迫化による投資家のリスク回避姿勢が強まったことが株価の重しとなったからである。ただ、日銀の金融政策の修正期待による国内金利上昇によって「日本郵政」「ゆうちょ銀行」「かんぽ生命」の株価は上昇し、10月は高いリターンとなった。

■日本郵政株式/グループ株式ファンド
基準価額 1万1562円
信託報酬 0.704%(年率・税込)
純資産残高 17.54億円

<騰落率>
1カ月  10.21%
3カ月  25.65%
6カ月  25.16%
1年      42.32%

※10月末時点