KDDI発足から負け知らず 22期連続増益を達成
KDDIの強みは安定したビジネスにあります。収益の要である移動通信事業は大手3社で寡占状態にあり、新規参入した楽天モバイルとKDDIは提携関係にあります。政府主導で価格の引き下げが図られたこともありますが、基本的に競争は緩やかで利益を確保しやすい状況にあるでしょう。
業績からも安定性がうかがえます。営業利益はKDDI発足後から減少したことがなく、2001年3月期から22期連続で増益を果たしました。2019年3月期には初めて1兆円に到達しています。
【KDDIの営業利益(2001年3月期~2023年3月期)】
配当も堅調です。増配こそ2002年3月期に見送っていますが、減配や無配に陥ったことはありません。純利益が減少した年も配当金を増やしており、連続増配の記録は2023年3月期で21に達しました。
【KDDIの純利益と配当金(2001年3月期~2023年3月期)】