大塚家具は消滅 現在はブランドのみ存続
大塚家具はヤマダホールディングスの下で再建を図りますが、業績の回復には至りません。最終赤字は2020年4月期に77.2億円まで拡大し、翌期も23.7億円の純損失を計上します(決算期の変更に伴い、2020年4月期は16カ月間の変則決算)。
ヤマダホールディングスは経営効率とガバナンスの強化を目指し、2021年9月に大塚家具の完全子会社化に踏み切ります。これにより大塚家具は上場廃止となりました。さらに2022年5月には傘下のヤマダデンキを存続会社とする吸収合併を実施し、大塚家具は消滅します。50年以上の歴史を持つ家具の老舗が姿を消した瞬間でした。
企業体は消滅したものの、「大塚家具(IDC OTSUKA)」の名前はブランドとして残ることとなりました。現在もショールームなどの専門店やヤマダデンキの店舗などで家具の販売が続いています。