「世界のベスト」シリーズが8000億円突破
「世界のベスト」シリーズが4つのファンド合計で8000億 円を達成し、2023年8月末には、運用資産残高は8561億円にまで増加している。「世界のベスト」シリーズは80ヵ月連続での純資金流入を記録しており、2023年8月の資金流入額は860億円に達した。さらに、「世界のベスト」に含まれる「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」の純資産総額は、2023年8月末時点で8146億円となり、国内の追加型公募投資信託の中で第10位の規模となっている。
「世界のベスト」は日本で20年以上の実績を誇る世界株式ファンドで、株式投資の王道である「成長+配当+割安」にこだわり、厳選投資を行っている。また、投資家の多様なニーズに応えるため、毎月決算型と年1回決算型、為替ヘッジありと為替ヘッジなしの4つのファンドをそろえている。「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」の8月の資金流入額は約 803億円で、国内の追加型公募投資信託の中でトップだった。三井住友銀行でもランキング1位となっており、9月以降も高水準の資金流入が続く可能性は高いだろう。
■インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)
基準価額 9265円
信託報酬 1.903%(年率・税込)
純資産残高 7332.61億円
<騰落率>
1カ月 2.55%
3カ月 14.62%
6カ月 20.48%
1年 26.52%
※7月末時点
日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが人気
大手銀行では、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドの人気が高い。8月の日経平均株価は、前月末比552円88銭(1.66%)安の3万2619円34銭と2ヵ月連続の下落となった。市場参加者が夏休みに入り取引が薄商いとなる「夏枯れ相場」の中、米国の追加利上げ観測や中国経済への懸念が相場の重荷となったのである。また、米国市場で長期金利が上昇して割高感が意識されたハイテク株が売られ、東京市場でも半導体関連などの高PER銘柄が売られるなど、株式市場は荒れ模様となる場面もあった。
ただ、日経平均高配当株50指数は配当面に着目した投資家からの資金流入を受け、月末にかけて連日で高値をつけた。8月31日に前月末比2.67%高い5万5966.26となり、最高値を更新している。さらに、日経連続増配株指数と日経累進高配当株指数も8月末に最高値をつけた。投資家は、相場の先行き不透明感に対応するため、配当株に注目する傾向があるようだ。
インデックスファンドは、手数料が安い、幅広い銘柄に分散投資できるなどの利点がある。そのため、初心者や長期投資家に適している。8月末時点における日経平均株価を対象にしたインデックスファンドの純資産額上位ファンドは、以下の通り。
1.日興・インデックスファンド225 2487.48億円
2.ニッセイ日経225インデックスファンド 2438.80億円
3.日経225ノーロードオープン 2381.81億円
4.MHAM株式インデックスファンド225 1699.33億円
5.ニッセイ日本株ファンド 1370.59億円
2024年からは新しいNISAが始まるので、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドへの資金流入が増える可能性は高いだろう。