魅力的な株式を見つけても資金が足りず買えない、そう悩んでいる人は「単元未満株取引」を検討してみましょう。株価が大きい銘柄にも少額投資できます。提供する証券会社が増えているため、利用している人も多いのではないでしょうか。

ただし単元未満株取引には通常の株式取引にはない注意点もあります。後悔しないよう、概要と一緒に押さえておきましょう。

100株未満の株数で投資できるサービス

単元未満株取引とは1単元に満たない株数で取引できるサービスのことです。

単元とは証券取引所における売買単位を指し、国内株式は100株が1単元となります。つまり通常は100株、200株、300株……のように100株単位で売買することとなります。値がさ株(※)は1単元の金額も大きくなるため、資金面から投資を断念するケースもあるでしょう。

※値がさ株:株価が大きい銘柄のこと。対義語は低位株。

【主な値がさ株】

  株価  1単元の金額 
 SMC 7万440円 704.4万円
 キーエンス   5万9790円   597.9万円
 ファーストリテイリング   3万4160円 341.6万円

※株価は2023年8月15日終値

この解消に役立つのが単元未満株取引です。通常は取引所を介して投資家同士で売買するところ、単元未満株取引は証券会社を相手に市場外で売買します。取引所を介さないため単元制度に縛られず、100株に満たない株数の売買が可能です。

単元未満株取引は証券会社が独自に提供するサービスで、全ての証券会社で利用できるわけではありません。以下のような証券会社で提供があります。

【単元未満株取引を提供する主な証券会社】

  購入単位
 SMBC日興証券(キンカブ) 100円(最低100円)
または
 0.00001株(最低100円) 
 マネックス証券(ワン株) 1株
 SBI証券(S株) 1株
 楽天証券(かぶミニ) 1株
 auカブコム証券(プチ株) 1株
 PayPay証券 1000円(最低1000円)
 大和コネクト証券(ひな株)   1株
 CHEER証券 100円(最低500円)

※2023年8月15日時点