柔軟な運用が強み ポートフォリオの変遷をチェック
ひふみプラスはマーケット環境に応じて組み入れを機動的に変動させてきました。国内株式が主な投資対象ですが、海外株式にも資金を投じるほか、ときには現金比率を引き上げリスクの低減を図ることもあります。
実際のポートフォリオの推移を見てみましょう。ひふみプラスは組入上位の顔ぶれが大きく変わっていることがわかります。また海外株や現金の比率も大胆に変動させており、柔軟な運用が行われている様子がうかがえます。足元では現金や海外株式の比率を引き下げ、国内株式の比率を高めているようです。
【組入上位5銘柄と海外株・現金比率の変遷】
2021年6月末 | 2022年6月末 | 2023年6月末 | |
1位 | 米マイクロソフト | 東京海上HD | 東京エレクトロン |
2位 | SHIFT | オリエンタルランド | 楽天銀行 |
3位 | HOYA | 味の素 | 東京海上HD |
4位 | エイチ・アイ・エス | IHI | ソニーグループ |
5位 | ミライトHD | ソニーグループ | 三菱UFJフィナンシャル・ グループ |
海外株 | 12.71% | 3.08% | 5.97% |
現金等 | 2.04% | 11.79% | 3.95% |
出所:ひふみプラス 月次レポート
運用が固定化されず自動的に調整される点はアクティブファンドの魅力の1つでしょう。ファンドマネジャーの手腕が問われますが、高い実績を残してきたひふみプラスには期待できるのではないでしょうか。
もちろんポートフォリオを変動させた結果、かえってパフォーマンスが悪化する可能性は残ります。投資の際はアクティブ運用が必ず成功するわけではない点に留意し、慎重に判断するようにしてください。
【ひふみプラスの概要】
運用会社 | レオス・キャピタルワークス |
設定日 | 2012年5月28日 |
信託期間 | 無期限 |
販売手数料(最大、税込み) | 3.3% |
信託報酬(税込み) | 500億円以下の部分:1.078% 500億円超~1000億円以下の部分:0.968% 1000億円超の部分:0.858% |
信託財産留保額 | なし |
執筆/若山卓也(フィナシー/Ma-Do 投資信託研究会)