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サウジアラムコ(英語: Saudi Aramco)はサウジアラビア王国の国営石油会社で、原油埋蔵量、原油生産量、原油輸出量において世界最大の石油会社です。
サウジアラムコの歴史は1933年にさかのぼります。サウジアラビアとStandard Oil Company of California社(SOCAL)の間で石油利権契約が締結され、SOCALの子会社としてCalifornia Arabian Standard Oil Company(CASOC)が設立されました。1940年代後半以降、サウジアラムコはさらなる発展を続け、記録的な石油生産量を達成しました。それに伴い、サウジアラビアがエネルギー資源の豊富な国であることへの理解も深まったのです。
2019年にサウジアラビア証券取引所に上場
サウジアラムコは2019年12月にサウジアラビア証券取引所に上場し、米アップルを抜いて時価総額世界一となりました。また、256億ドルを調達し、中国のアリババ・グループの250億ドルを上回る史上最大のIPO(新規公開株)となりましたが、2020年1月にはさらに294億ドル(3兆2230億円)相当まで拡大しました。サウジアラムコのIPOは皇太子に昇格したムハンマドが推進する経済改革の一環として位置づけられ、石油に依存しない経済を目指しています。
サウジアラムコの時価総額は?
サウジアラムコの時価総額は約2兆130億ドルで世界の時価総額3位です(2023年5月末時点)。ただ、サウジアラムコはサウジアラビアのリヤド証券取引所に上場しており、S&P500種株価指数など米国の株価指数には採用されていません。また、世界中の株式に投資するeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)にも採用されていません。
国内証券でもサウジアラムコの株式は購入できないので、注意が必要です。ただし、サウジアラビアの株式を対象にした投資信託を利用して間接的にサウジアラムコの株式に投資できます。
たとえば、「アムンディ・アラブ株式ファンド」は、アラブ地域を中心とした中東・北アフリカ地域で事業を展開する企業を実質的な投資対象とするファンドです。サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、カタール、エジプト、モロッコ、チュニジア、レバノン、ヨルダン等の企業の株式、またはこれらの地域で主要な事業を展開する企業に実質的に投資します。7月4日時点のサウジアラムコの組入比率は2.79%となっています。