日経平均株価を対象にしたインデックスファンドが人気

大手銀行5月のランキングでは、日経平均株価を対象にしたインデックスファンドの人気が高かった。5月の日経平均株価は5カ月連続の上昇となった。月末の終値は前月末比2031円44銭(7.03%)高の3万887円88銭となり、33年ぶりの高値水準となった。新型コロナウイルスの第5類への移行に伴う本格的な経済活動の再開による需要増への期待や、底堅い企業業績などが好感し、買いが集まったのだ。海外投資家の買い意欲の高まりも株価を押し上げ、日経平均株価は世界の主要株価指数の中で上昇率1位となった。

ただ、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が上昇する局面で売りが増える傾向にある。りそな銀行でランキング1位だった「日経225ノーロードオープン」は、5月に約389億円の資金が流出した。これは、国内公募株式投資信託(ETF除く)の中で最大である。6月も日経平均株価は堅調な展開が続いているが、株価が上昇する局面では日経平均株価を対象にしたインデックスファンドの売りが増える可能性があるので、警戒が必要だ。

<りそな銀行 2023年5月 販売額ランキング第1位>

■日経225ノーロードオープン
基準価額 2万2552円
信託報酬  0.55%(年率・税込)
純資産残高 2005.93億円

<騰落率>
1カ月  7.05%
3カ月 13.50%
6カ月 11.44%
1年     14.98%

※5月末時点