おひとりさま4人に1人時代が到来したともいわれる現代。誰しも「おひとりさま」になりうると、“自分事”化しておく必要があります。
特に、医療や保険、年金、介護…といった“老後のお金”まわりで、「知らなかったがために損をする」事態を避けるためにも、早くから知識を身に付けるにこしたことはありません。
話題の書籍『おひとりさまが知って得する、お金の貯め方・増やし方』では、経済評論家として活躍中の佐藤治彦氏が、充実した“おひとりさまの老後”を過ごすために必要なお金との向き合い方を解説。今回は、本書冒頭の「はじめに」と第2章「幸せなおひとりさまは貧乏ではいけない。お金と住宅にまつわる話」の一部を特別に公開します。(全3回)
●第1回:幸せなおひとりさま・不幸なおひとりさま—決定的な違いを生む要因は?
※本稿は、佐藤治彦著『おひとりさまが知って得する、お金の貯め方・増やし方』(ぱる出版)の一部を再編集したものです。
お札を財布に揃えて入れない人はお金が逃げていくという人がいます。あなたは信じますか? 信じませんか?
いきなり危ない感じですね。この記事、お金の宗教もの? と思った人はご安心ください。ちゃんと説明しますから。
よく財布の中にお札をきちんと揃えているか、つまり、裏向きの1000円札の次に表向きの1万円札が何枚か入って、表向きの1000円が入って、また1万円。上下左右、お金の種類も何もわからず入れているような人はお金に好かれないと、もっともらしく言われたりします。本当でしょうか? それともやっぱり迷信でしょうか?
私は、基本的にはこの手の話を聞くと笑います。黄色い財布は金運を招くとか、夜には財布を布団に寝かせろとか。よく考えるなあと思います。
それらで金運を呼び寄せる人がいます。それは、そういったことを考えた人です。金運財布も財布用の布団も安くありません。利益率が高い商品です。
夜は布団に寝かした、黄色の財布に、きちんとお札を揃えて入れると金運は伸びる?
まあ、お金を渡す時にきちんと揃えて入れるだけならお金は要らないし、そうやって払うほうが丁寧で綺麗だなと思ったので、何年か前から、お金をきちんと揃えて財布に入れるとどんな効果があるんだろう? って試しにやってみました。そして、1ヶ月もするとなるほどなと思ったのです。