・年金は実質的に“目減り”している?「増額」の裏にある不都合な仕組み
4月10日は1月1日から数えてちょうど100日目にあたります。これに由来し、一般社団法人人生100年時代協議会は4月10日を「100の日」としました。
日本人は寿命が長期化しており、100歳を超えることも珍しくありません。喜ばしいことでもありますが、老後の生活費がより必要となることから、お金を心配する人も少なくないでしょう。
100の日にちなみ、人生100年時代に知っておきたいお金の知識を押さえておきましょう。
70歳女性の12人に1人が100歳に
そもそも、100歳を超える人はどれくらいいるのでしょうか。国立社会保障・人口問題研究所によると、2015年ではおよそ6万人でした。しかし2040年には30万人を超え、2070年には63万人を突破するとみられています。
【100歳以上の人口推計】
100歳まで生きる確率は男性より女性の方が高く、また年齢が進むほど上昇します。例えば0歳の女性はおよそ14人に1人が100歳に到達しますが、現在70歳の女性は約12人に1人が100歳を迎えます。
【年齢別、100歳までの生存確率】
100歳に限らず、全体的な高齢化も避けられません。2065年時点では、男性の約4割が、女性のおよそ半数が60歳以上になるとみられています。人口ピラミッドは典型的な「すり鉢型」を形成し、少ない現役世代で多数の高齢者を支える構造がより顕著に現れるでしょう。
【2065年時点の人口ピラミッド(推計)】