2月15日付、日本経済新聞朝刊のマーケット総合欄に掲載された記事で、「高配当株に資金流入」という記事が掲載されました。

同記事によると、「配当利回りの高い銘柄を抽出した『東証配当フォーカス100指数』は14日、2010年の算出開始以降の最高値をつけた」ということです。

東証配当フォーカス100指数とは?

「東証配当フォーカス100指数」という株価インデックスを、あまり耳にしたことのない人も多いのではないでしょうか。

日本の代表的な株価インデックスというと、「日経平均株価(日経225)」や「東証株価指数(TOPIX)」、「JPX日経インデックス400」、「日経株価指数300(日経300)」あたりは、株式情報を流しているサイトなどで目にする機会はあると思いますが、「東証配当フォーカス100指数」は、この手のサイトにもほとんど掲載されていません。

「東証配当フォーカス100指数」は、比較的新しい株価インデックスです。算出開始日は2010年3月で、同年2月26日を基準日として、この日の指数を1000ポイントとして算出されています。それが2023年2月14日時点では2136ポイントまで上昇しています。

2023年2月24日時点の「東証配当フォーカス100指数」の指数構成銘柄は、日本株89銘柄、J-REIT11銘柄の合計100銘柄です。

日本株はどのような銘柄が組み入れられているのかというと、商船三井(15.46%)、日本郵船(14.18%)、東芝(6.81%)、日本たばこ産業(6.72%)、日本製鉄(5.86%)、ソフトバンク(5.58%)、SBIホールディングス(5.11%)、日本カーボン(4.87%)、住友商事(4.86%)、住友林業(4.85%)で、以上が上位10銘柄になります。

ちなみに、上記の銘柄名の横にカッコで入れた数字が2023年2月24日時点の配当利回りになりますが、これを見ると特に船舶関連の高さが圧倒的です。

特に配当利回りが高かったのは商船三井で、株価は2月24日の終値時点で3620円でした。そして、2023年3月期決算の配当金額は、予想ベースで560円です。