中国は躍進、欧米も高い伸び。進む海外のEV化比率

では海外でのEVの販売台数はどうか。最大のEV市場である中国について、中国汽車工業協会によると2022年のEVは同81.6%増の536万5000台だった。EVだけで日本全体の22年新車販売台数を上回る規模だった。メーカー別では、BYDが販売台数を大きく伸ばすなど、中国メーカーの躍進が目立つ。中国内での新車販売に占めるEVのシェアは単純計算で約2割を占めた。

欧州自動車工業会(ACEA)が2月1日に発表した電気自動車(EV)の新車登録台数は21年比で28%増の約112万台だった。EVのシェアは12.1%と初めて1割を超えた。一方、ガソリン車やディーゼル車はシェアを落とし、環境意識の高い欧州ではEV化が進む。

米国内でも環境意識の高いカリフォルニア州のEV販売台数は、米カリフォルニア州新車ディーラー協会(CNCDA)によると、2022年の電気自動車(EV)の販売台数が21年比62%増の28万5199台となった。

グローバルでのEVの販売台数の上位は中国BYD、EV専業メーカーの米テスラや、米ゼネラルモーターズ(GM)グループ(中国合弁含む)、独フォルクスワーゲン(VW)グループなど米・欧・中勢が占め、日本メーカーの存在感は薄い。