日本FP協会が「若手社会人のマネー&ライフプラン」という冊子を制作しています。冊子は1部220円で販売(学校へは無償提供)されているのと同時に、同協会のサイトからPDFでダウンロードすることもできます。ちなみにダウンロード版については、著作権の関係から印刷不可で、閲覧のみ可能なページもある点に留意してください。
基礎編で最低限の知識を、対策編でお金との付き合い方を学ぶ
この冊子には、若手社会人として最低限、覚えておきたいお金の知識が書かれています。
基礎編として「給与明細・賞与明細の見方を押さえておこう」、「源泉徴収票をチェックしよう」、「いざという時の備え『社会保険』について知ろう」、「老後の年金のキホンを知ろう」の4点について。
そして対策編として「資産形成を始めてみよう」、「クレジットカード・ローン利用のキホンを知ろう」、「必要な保険・不要な保険を押さえておこう」、「ライフイベント表、キャッシュフロー表を作ってみよう」の4点について、誰が読んでも理解できる平易な内容になっています。
基礎編には最低限の知識を身に付けるための内容が記述されています。この4点については、簡単に目を通して把握する程度で良いでしょう。
一方、対策編は自身が高齢者になり、老後の生活資金で苦労することのないように、資産形成を通じてお金を増やす話や、消費に際してクレジットカードやローンを活用した借金に関する注意点、さらには、どういう考え方で生命保険を選べば良いのかというところまで、幅広くお金との付き合い方が書かれています。
そして最後には、お決まりと言っては何ですが、「ライフイベント表・キャッシュフロー表を作成して人生100年時代の家計戦略を考えましょう」という話になっています。
いずれもオーソドックスな内容ではありますが、お金の知識をほとんど身に付けない状態で社会人になった人にとっては、基礎の基礎レベルの知識を身に付けるために、有効なものだと思います。