ガソリンが高いのは税金のせい?
ガソリンは、多くの税金がかけられている商品の1つです。主なものが「ガソリン税(揮発油税+地方揮発油税)」と「石油石炭税」で、この2つだけで1リットルあたり56.6円が上乗せされることになります。
【ガソリン1リットルあたりの主な税金】
・揮発油税:48.6円
・地方揮発油税:5.2円
・石油石炭税(原油・石油製品):2.8円
出所:財務省 自動車関係諸税・エネルギー関係諸税に関する資料
さらに石油を輸入する際の「関税」のほか「消費税」もかかっており、ガソリン価格を上昇させています。特に消費税については、ガソリン税などにも課せられる二重課税の状態となっており、批判されることも少なくありません。財務省によれば、2021年第3四半期におけるガソリンの税負担率は44.9%にも及んでおり、ガソリン価格の4割以上が税金という結果になりました。
もっとも、ガソリンの税負担率は日本が突出して高いわけではありません。OECD加盟35カ国における税負担率の平均は50.9%で、日本は平均を下回りました。ガソリン価格には、世界的に多くの税金が課せられているようです。
【OECD加盟35カ国におけるガソリン税負担率の低さランキング(2021年第3四半期)】
1.メキシコ:13.8%
2.アメリカ:16.2%
3.トルコ:26.0%
4.カナダ:31.7%
5.オーストラリア:34.6%
6.チリ:42.2%
7.日本:44.9%
(参考)35カ国の平均:50.9%
出所:財務省 自動車関係諸税・エネルギー関係諸税に関する資料