2022年11月、三井住友銀行で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「SMBC円資産ファンド」の概要
三井住友銀行の11月ランキング1位は、「SMBC円資産ファンド」だった。同ファンドは日本国債、日本株式等を実質的な投資対象とし、各資産への基本配分比率は、以下の通り。
日本国債等 50%
絶対収益型 30%
日本株式 20%
「絶対収益」とは、投資信託における運用方針の一つであり、市場全体の変動とは関係なく投資元本に対して収益を上げることを目標として運用を行う。これに対して、一般的な投資信託の運用方針は、特定のベンチマーク(TOPIXやS&P500種指数など)や参考とする指標に対する超過収益を追求する。ただし、必ず収益の獲得を保証するものではなく、運用状況により損失が発生する場合もある。11月の同ファンドの騰落率は-0.7%のマイナスリターンとなったが、1年騰落率では+1.1%となっている。安定的なリターンが期待できるファンドとして、12月以降も三井住友銀行のランキング上位に入るかどうかに注目している。
■SMBC円資産ファンド
基準価額 10,543円
信託報酬 0.913%
純資産残高 202.49億円
<騰落率>
1カ月 -0.7%
3カ月 -0.3%
6カ月 -0.6%
1年 1.1%
※11月末時点
全体を見て:海外株式型ファンドが人気
三井住友銀行では、海外株式型ファンドの人気が高かった。ランキング2位の「三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数オープン(為替ヘッジなし)」は、米国を代表する株価指数であるダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。NYダウは、米国の株式市場の全体的な値動きを示す代表的な株価指数である。そして、持続的な成長実績や知名度の高さなどの基準で選ばれた30銘柄から構成されており、ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場している米国企業の株式を対象としている。米国の株価指数を対象にしたインデックスファンドでは「S&P500種指数」が人気だが、三井住友銀行ではNYダウが人気となっている。11月末時点における1年騰落率は+18.9%と好調なので、12月以降も三井住友銀行のランキング上位に入る可能性は高いだろう。
■三井住友・NYダウ・ジョーンズ指数オープン(為替ヘッジなし)
基準価額 30,080円
信託報酬 0.748%(年率・税込)
純資産残高 735.09億円
<騰落率>
1カ月 -3.4%
3カ月 7.0%
6カ月 11.0%
1年 18.9%
※11月末時点