REITファンドなら海外市場にも気軽に投資できる

REITではオフィスや住宅、物流商業施設など、投資対象が特定の物件タイプに限定されるのが一般的だが、REITファンドなら様々な物件タイプに同時に投資するものが多くある。よって、個別のREITよりも高い分散効果が期待できる。さらに、海外の不動産市場に気軽に投資できるのもREITファンドの魅力といえる。とくに世界の上場REITの時価総額の約7割を占める米国REITにアクセスしやすいのは大きなメリットといえるだろう。このように様々なメリットがあるREITファンドであるが、REITは値動きが大きいという点に注意が必要である。日本は低金利が続いているので機関投資家は利回りの期待できるREITを購入している。そのため、ファンダメンタルズとは関係なく機関投資家の動向に左右される可能性があるからだ。また、米国などの海外市場では金利が上昇し、10年債利回りがREITの分配金利回りを上回る国もでている。国内ではREITの高い利回りが魅力だが、海外では国債に資金が流れ、REITが売られる可能性もあるので、注意が必要だろう。