旧株式は無価値化…投資家は受け入れるか

スカイマークは2015年9月、事業再生に向けスポンサーから180億円の出資を受け入れました。その際、それまで発行されていたスカイマーク株式は100%減資されています。旧スカイマーク株式の価値はゼロとなり、以前の株主は権利の一切を失いました。

大きな損失をもたらしたスカイマークは、どうしてもマイナスイメージがつきまといます。経営再建は喜ばしいことですが、投資家の目は厳しくなるかもしれません。

また、スカイマークが再上場する12月14日は「大栄環境」の上場も予定されています。大栄環境の1株あたり純資産は2022年3月期時点で463.49円あり、スカイマーク(同196.67円)より大型です。上場日が重なったことで、スカイマークには資金が集まりにくい可能性が懸念されます。

ちなみに日本航空が再上場した際の初値は3810円と、公開価格(3790円)をわずかに上回りました。果たしてスカイマークの再上場は市場にどう評価されるのでしょうか。要注目です。