上半期の自動車生産台数は回復基調
乗用車メーカー8社(トヨタ、日産、ホンダ、三菱自動車、マツダ、スズキ、ダイハツ、SUBARU)の22年度上半期(22年4月ー9月)の世界生産台数は、前年同期比8.2%増の1176万1838台だった。21年上期に続き2期連続で前年を上回った。生産台数は回復基調にあるが、コロナ禍前の19年の水準にはまだ及んでいない。国内生産は同3.3%増の349万4421台にとどまり、海外生産が国内乗用車メーカーの生産を押し上げた形となった。
トヨタの上半期世界生産は同9.8%増の448万1600万台だった。地域別でみると、中国では、5月ごろまで上海のロックダウンの影響があったが、前年の部品供給不足の反転に加え、生産能力が向上したため前年越えとなった。タイやインドでも増産となり、アジアでは同30.5%増となった。そのほか、欧州や北米、中南米でも前年同期を上回った一方、日本は半導体需要の逼迫などによる部品不足の影響で前年割れとなった。
日産、三菱自動車、マツダ、スズキ、ダイハツ、SUBARUの6社は上半期の世界生産は前年同期を上回ったが、ホンダは同6.1%減の185万6988台だった。国内生産は同5.5%増の28万6025台で3期ぶりに増加に転じたが、海外生産は同8.0%減の157万963台で4期連続で減少した。主力の米国、中国ともに減少した。