2022年9月、みずほ証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。

第1位「パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジなし)」の概要

みずほ証券の9月ランキング1位は、「パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジなし)」だった。同ファンドは、世界の金融機関が発行するキャピタル証券(劣後債・優先証券・CoCo債)に投資する投資信託である。キャピタル証券は通常の国債や普通社債に比べてリスク相当分の上乗せがあるので、高い利回りが期待できる。8月末時点における6カ月騰落率は9.6%、1年騰落率は8.9%と高いリターンになっている。10月以降もみずほ証券のランキング上位に入る可能性は高いだろう。

■パインブリッジ・キャピタル証券ファンド(為替ヘッジなし)
基準価額 11,213円
信託報酬 1.463%(年率・税込)
純資産残高 298億円
<騰落率>
1カ月 1.5%
3カ月 3.8%
6カ月 9.6%
1年    8.9%
※8月末時点

全体を見て:海外株式型ファンドが人気

みずほ証券では海外株式型ファンドの人気が高かった。ランキング2位の「ファンドスミス・グローバル・エクイティファンド」は、主に世界の株式に投資し、長期的な値上がり益の獲得を目指して運用を行うアクティブファンドで、8月末時点における組入上位銘柄は以下の通り。

1.マイクロソフト(米国)
2.ノボ・ノルディクス(デンマーク)
3.ロレアル(フランス)
4.フィリップ・モリス・インターナショナル(米国)
5.エスティーローダー(米国)

8月末時点における3カ月騰落率は3.93%、6カ月騰落率は7.99%と高いリターンになった。ただ、9月末時点における基準価額は9,160円と、8月末の9,608円に比べて4.7%の下落となっている。10月以降も同ファンドがみずほ証券のランキング上位に入るかどうかに注目している。

■ファンドスミス・グローバル・エクイティ・ファンド 
基準価額 9,608円
信託報酬 1.8335%(年率・税込)
純資産残高  2,876.74億円

<騰落率>
1カ月   0.90%
3カ月   3.93%
6カ月   7.99%
設定来 -3.92%(2021年12月~)

※8月末時点