約6000本ある投資信託の中で「つみたてNISA」で買えるのは、201本
前述したように、「つみたてNISA」で購入できるのは、投資信託だけです。しかも金融庁がお墨付きを与えた、資産作りに適すると思われる投資信託に限定されています。
その数は、2021年10月25日時点で201本(その内、ETFは7本)です。同年10月末時点の、国内で設定・運用されている投資信託の本数が全部で5911本ですから、大幅に絞り込まれています。
これは逆の見方をすると、資産作りに向いている投資信託は、たったの201本しかないと金融庁がみなしていると捉えることもできます。
投資信託というのは「器」です。中身をどんな構成にするかで、性格がかなり違ってきます。
サッカーのチームが選手構成によって攻撃的なサッカーをするのか、守備的になるのか、というのと同様に、中身が日本株で構成されているものや米国や欧州などの先進国の株だけのもの、新興国だけのものなど、構成する銘柄で値動きも全く違ってきます。エリアの違いだけでなく、債券や、不動産といった投資対象も混ざって構成されているものもあります。
ですから、種類も千差万別、いろいろな特徴がある投資信託を選ぶのは、とても難しいと感じることでしょう。
でも、大丈夫です。将来に向けて少額から購入できて、「資産作り」ができる良い投資信託を選ぼうとすると、ぐっと数が減るからです。
●ズバリ「つみたてNISA」運用で心がけるべきことは? 第3回へ続く>>
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