裁判員に選ばれる確率は? 報酬は出る?
裁判員は、地方裁判所ごとに管内の衆議院議員の選挙権を持つ人の中から無作為に選ばれます。基本的に辞退することはできません。しかし以下のようなケースでは特に負担が重いと考えられることから、裁判所が認めれば辞退できる場合もあります。
【裁判員の辞退が認められる可能性がある事由】
・70歳以上の人
・学生、生徒
・妊娠中
・出産の日から8週間以内
・妻・娘の出産のための入退院の付き添いまたは出産の立ち会い
・重い病気やけが
・親族・同居人の通院等の付き添い
・親族や同居人の養育・介護 など
出所:法務省 裁判員制度Q&A Q10裁判員を辞退することはできないのですか?
裁判員に選ばれる確率はどれくらいでしょうか。法務省によると、2012年に裁判員に選ばれた人は8633人、補充裁判員に選ばれた人は2906人でした。これを踏まえると、裁判員に選ばれる確率は1年あたり約8700人に1人(約0.01%)となるようです。裁判員は地域ごとに選ばれるため、人口に対して事件の数が多い地域では裁判員に選ばれる確率は上昇することになります。
一概にはいえませんが、裁判員裁判は1日5~6時間程度の審理が4日ほどかかります。裁判員に選ばれるとその全ての審理に参加しなければいけないため、負担は軽くありません。その補填のため、裁判員として裁判所に行くと交通費や日当が支払われます。具体的な金額は裁判員候補者で1日あたり8000円以内、裁判員および補充裁判員で1日あたり1万円以内です。