お給料の交渉では実績を堂々とアピール
会社員の方が、もし会社で自分がやるべきことをやっていて、結果も出せているのにお給料が増えないというときには、交渉もアリだと思います。
何もしていないうちから、「どうせうちの会社は……」なんてあきらめないでくださいね。会社だって、あなたを手放したくないと思えばお給料をアップしてくれる可能性が大いにあるのです。「どうせ無理だし」なんて思いこんで行動しないでいると、何も始まりません。
日本人はあまり交渉をしませんが、自分の仕事に対して対価を主張することは悪いことではありません。
ただし、交渉の方法には注意が必要です。
「私はこんなに頑張っているのに、なんでお給料を上げてくれないのですか?」という聞き方では、まずお給料アップは望めません。「こういうスキルを使って、こうした結果を残しました。だから、月給を○円にしていただきたいです」と堂々と主張しましょう。
もちろん、一度交渉しただけでは通らないこともあると思います。というより、それがほとんどでしょう。でも、再チャレンジすればいいのです。「最初に交渉したときから、さらにこんな結果を出しました。だから……」と交渉を重ねてください。たった一度の交渉であきらめてしまう方が多すぎます。
また、ダメだったときと同じ方法で交渉する人も少なくありませんが、交渉方法を変えることもとても大切です。ぜひ、相手に進化している姿を見せてください。
これは、恋愛と同じです。好きな人がいるのなら、一度フラれたからといってすぐあきらめていては発展が望めませんよね。それと同じように、お給料に関してもあの手この手でアプローチしてみる価値はあると思いませんか?
ちなみに、この交渉法は個人事業主やフリーランスの方でも使えます。
もし、自分のサービスに対して相手が提示した価格に納得がいかないときには、私は基本的に譲りません。堂々と「私は自分のサービスに自信があるので、○円でないと引き受けられません」と主張します。申し訳なさそうにしたり、「無理ですよね?」というような雰囲気を出したりすると、足もとを見られてしまうこともあるので、絶対にそうした態度は取りません。
ただし、基本のスタンスを示してから、折衷案を出すことはあります。「価格は譲れませんが、こういうサービスをプラスします」などと交換条件を出すことで、相手も自分も納得して仕事を進められると思うからです。
日本人は謙虚なところが美徳ですし、素晴らしいなと思いますが、ビジネスにおいては主張することも必要です。あまりにも相手に譲ってばかりいると、なかなか生き残れません。
もちろんどんな交渉でも、相手との関係が日頃から良好でないと難しいでしょう。ふだんからしっかりとコミュニケーションを取っておくことが大切です。
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