2022年6月、SMBC日興証券で多くの資金を集めたのは以下のファンドだった。
第1位「日経225ノーロードオープン」の概要
SMBC日興証券の6月ランキング1位は、「日経225ノーロードオープン」だった。同ファンドは、日経平均株価(日経225)に連動する投資成果を目指すインデックスファンドである。5月は1.62%のプラスリターンとなったが、6月末の基準価額は18,998円と、5月末の19,613円に比べて3.2%の下落となった。しかし、日経平均株価に連動するインデックスファンドは、株価が下落する局面で買いが増える傾向にある。日経平均株価が急落した6月第3週(13~17日)には、同ファンドに約219億円の資金流入があった。これは、国内公募追加型株式投資信託(ETF除く)の中で最大だ。7月以降も、日経平均株価が下落する局面では、同ファンドに買いが入る可能性は高いだろう。
■日経225ノーロードオープン
基準価額 19,613円
信託報酬 0.55%(年率・税込)
純資産残高 2,246.68億円
<騰落率>
1カ月 1.62%
3カ月 3.61%
6カ月 -1.23%
1年 -4.72%
※5月末時点
全体を見て:リート(不動産投資信託)が人気
SMBC日興証券では、リート(不動産投資信託)の人気が高かった。ランキング2位の「SMT グローバルREITインデックス・オープン」は、日本を除く世界各国の取引所に上場しているリートを主要投資対象とするファンドである。6月は2.49%のマイナスリターンとなった。76.48%の比率を占める米国リートが下落したからだ。5月の米CPI(消費者物価指数)が市場予想を上回ったことから、FRB(米連邦準備制度理事会)の利上げペースが一段と加速するとの見方が広がったことや、米10年物国債利回りが約11年ぶりの高水準に上昇したことを嫌気したのだ。欧州や豪州のリートも下落しており、しばらく同ファンドの上値は重いだろう。
■SMT グローバルREITインデックス・オープン
基準価額 22,778円
信託報酬 0.605%(年率・税込)
純資産残高 312.79億円
<騰落率>
1カ月 -2.49%
3カ月 -8.53%
6カ月 -4.57%
1年 12.21%
※6月末時点