複合資産の5月資金流入額1位は「のむラップ・ファンド(普通型)」(90.62億円)
複合資産の5月資金流入額1位は「のむラップ・ファンド(普通型)」の90.62億円だった。同ファンドは、国内債券、国内株式、外国債券、外国株式、世界REIT(日本を含む)に分散投資するバランスファンドで、リスク水準の異なる「保守型」「やや保守型」「普通型」「やや積極型」「積極型」の5つがある。「普通型」の2022年5月の資金流入額(90.62億円)は過去最大となり、17カ月連続で資金が流入している。外国株式ファンド中心に株式型は基準価額が大きく下がっているファンドが多いが、分散投資でリスクを抑えた複合資産(バランスファンド)は安定的なリターンが期待できるので、6月以降も同ファンドへの資金流入が続く可能性は高いだろう。
■のむラップ・ファンド(普通型)
基準価額 22,841円
信託報酬 1.353%(年率・税込)
純資産残高 1,874.49億円
<騰落率>
1カ月 -1.2%
3カ月 3.2%
6カ月 0.4%
1年 4.7%
※5月末時点
複合資産の5月リターン1位は「米国株式トレンド・ウォッチ戦略ファンド」(3.19%)
複合資産の5月リターン1位は「米国株式トレンド・ウォッチ戦略ファンド」の3.19%だった。同ファンドは日本国債とNASDAQ100指数先物を主要対象とするファンドである。そして、NASDAQ100指数先物を売り買いし、短期的なトレンド(傾向)を捉えて収益の獲得を目指す。5月のNASDAQ100指数は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締めスタンス継続と景気先行きへの懸念を背景に下落した。このような中、同ファンドは、短期的なトレンドに着目して売りポジションを構築。トレンドをうまく捉えることができ、月間でプラスリターンを確保できたのだ。同ファンドは、買いだけでなく売りでも利益を狙える点が特徴だ。ただ、ポジションと逆の動きとなった場合は、損失がでる可能性もあるので注意が必要だ。
■米国株式トレンド・ウォッチ戦略ファンド
基準価額 9,060円
信託報酬 0.8875%(年率・税込)
純資産残高 1.02億円
<騰落率>
1カ月 3.2%
3カ月 8.0%
6カ月 -6.7%
1年 -9.4%
※5月末時点